ネガティブ動作的要素のない打鍵で負荷を空中に雲散霧消させよう

収穫:★21 ZENITHALIZE hard、★22 Little Sister Bitch hard、★23 サンバランド hard

 今日の収穫がいかれてる。これまで粘着に粘着を重ねても突破できなかった曲たちがあれよあれよという間に点灯した。ZENITHALIZEは当たりなのもあるが、最発狂を突破してからも脱力に努めたことで体力温存できた。Little Sister Bitchは正規で、これまでは同オプションでも第三トリルで落ちていたのだが、トリルを正確に打鍵できるようになったことで、もう片方の同時押しに認識力を割くことができ、正確に把握できた。サンバランドは、ラストの発狂まで同じテンションで打鍵できたため、余裕を持って認識・打鍵することができた。前のアカウントと合わせて★21以下は全白となった。★22は残すところ3.14、Cynicの2曲。3.14はなんとかなりそうな気もするが、Cynicは歯抜けディレイを認識できなければ難しい。

 自分のBeatmaniaの課題を探るため、もう一度PEAKを読み直したところ、ピンとくる一節があったため、それを意識してプレイした。以下に引用する。

 ぼんやり他のことを考えるのではなく、自分の技術に集中し、ひとつひとつのストロークをできるだけ完璧に近づけようとすればいいのだ。特に自らのストロークの心的イメージを磨き上げること、つまり「完璧な」ストロークをしたときの具体的な身体感覚がどんなものか突き止めることに集中すればいい。理想的なストロークの感覚がどのようなものかはっきりわかれば、疲れたりターンが近づいたりしたときにその理想から外れてしまったらそうとわかる。逸脱をできるだけ抑え、ストロークを理想に近い状態に維持するよう努めるのだ。 

 既に経験した理想的な打鍵は記憶していて、その感覚を鮮明に思い出すことができる。言語化は難しいが、打鍵した際にこれはそうだとはっきり言い切れる。これを曲を通してできるだけの脱力の地力が、その曲のスコアを満足に出すためには必要だ。そして今日はその感覚を、アップ4曲目(★10 Halcyon)の時点で掴むことができた。明らかに普段と違い、体のどこにも負荷の乗っていない軽やかな打鍵だった。

 水泳で傑出した成果を出すカギは、技能のあらゆる側面に細やかな注意を払い続けることにある。「あらゆる点で最高の動きが習慣として身体にしみこむまで、ひとつひとつを繰り返し正確にやることだ」

 そのため、アップの1曲目から細心の注意を払ってプレイに臨んだ。具体的には、肩周りにわずかな負荷ものせず、バネのはずみを利用した打鍵を意識した。勢いのない打鍵をすると、バネの反発を受ける時間が通常より長いままスイッチの最奥部まで到達し、その指はバネの反発を受けたままネガティブ動作的に鍵盤から離れる。そして、バネから伝わった負荷が行き場を求めて指先から肩へと伝わり、その肩は50gの負荷を一身に受け取ってしまう(これが曲毎に数百回繰り返される)。身体のどこにも負荷を乗せない、ネガティブ動作的要素の一切感じられない打鍵を行うと、バネから伝わった負荷は空中に雲散霧消し、身体のどこにも負荷は残らず脱力した状態を保てる。

 (ネガティブ動作とは、筋トレでよく用いられる言葉だ。持ち上げたダンベルを重力に任せてストレスなく降ろすのではなく、重力に抵抗しつつ負荷を感じたまま降ろしていく動作をさす。これがBeatmaniaには逆効果で、指にストレスを与えず負荷のない打鍵が必要となる)

 このイメージは重要だ。鍵盤の内部で力がどのように動いているかをイメージできなければ、最適な打鍵をすることはできない。バーテンダーがシェイクをする際、シェイカーの中で氷がどのように動いているか想像できていなければ、キリっと冷えて水っぽさのないおいしいカクテルを作ることはできないのと同じようにだ。その打鍵を再現するために意識したことは以下の通り。

  • やや鍵盤に近づいて脇を締め、肩を落とす。

 自分の場合は力んだ打鍵を行うと、非皿側の肩の前部に負荷が乗るように感じられる。ほんのわずかな感覚だが、その部分がやや熱を持っているように感じられ、気がつく頃には明らかな強張りとなって、全力で脱力を阻害してくる。その負荷を乗せないためには立ち位置が重要で、正確な打鍵を自然に行うスタートポジションとしてまず気をつけなければならない。以前の記事で「胸を突き上げることで自然に脇が締まり肩が落ちる」と言って推奨していたが、これはあまり良くないと最近気がついた。身体のどこにも負荷を乗せないことが重要なので、いくら一つの動作で二つの動作を行えようと、胸に負荷が乗っていては意味がない。意識することは増えるが、脇を締めて肩を落とす意識を行うことが重要だ。

 プレイ中、身体のどこにも負荷が乗っていないかを常に観察し続ける。これは前腕も同様で、少しでも負荷が乗った状態が定着するとそれが脱力の規定値になり、インターバルを取らなければ回復しなくなる。質の高い練習ができるよう、余計な負荷は乗せずに打鍵し、曲中にその打鍵ができずに絶えず負荷が乗り続けて脱力できないようであれば、その曲を途中終了することも視野に入れて行う。疲労により集中力が低下して腕に乳酸が溜まる頃には、今の自分ができる完璧な打鍵はできなくなっているので、それまでは集中してプレイを行う。常に意識することをリスト化しておき、曲毎に必ずそれを確認する。それができなくなるまで鍛錬は続けられるので、Beatmaniaには質も量もどちらも必要だ。